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----- MIZUKI Yuu Sound Sketch #66 -----
「共同存在現象」 水城雄
星のない暗い空をぼんやりながめていたら
死が降りてきた。
コンビニのレジ打ちのパート女性を見ていたら
海に包まれた。
きつい上り坂を自転車で立ちこぎしていたら
時が止まった。
一様に
ひとしく
一定の濃度で流れていると信じている
時間というもの。
空間の変化は時間の変化をあらわさない。
花粉症でひとつ大きなくしゃみをしたら
夜が止まった。
子どもがブランコから落っこちるのを見たら
青春が消えた。
熱いお湯に足先をおそるおそるつけたら
超新星が生まれた。
私のおこなうことが
純粋持続のなかにあり
おこない自体が私の全人格であるとき
私は自由を表現する
指を開いたら
花が死んだ。
手をあげたら
地軸がずれた。
目を閉じたら
無限が分離した。
2010年3月21日日曜日
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お借りします。
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